これからフリーランスになる人へ

私の経験からこれからWeb制作の受託でフリーランスになる人へのアドバイスを書いてみたいと思います。あくまで私の経験からですので人により参考になること、ならないことがあると思います。

ちなみに、私は4年ほどフリーランスをしてから株式会社まぼろしに合流しているので今は完全なフリーランスではありません。(執筆やセミナーは個人事業として受託しています。)

いつフリーランスになるのがいいのか?

やる気があるならいつなってもいいと思います。むしろなりたいと思った時がなり時です。慎重に準備するのも良いのですが、やった事がないことに向けて準備するというのは結構非効率です。

向いてなかったら就職する

いざフリーランスになってみてうまくいかなかったら、すぐ就職しちゃえばいいです。フリーランスになることをあまり特別視せずに、軽い気持ちでやればいいと思います。

運転資金

Web制作でフリーランスになった場合は、経費はそれほど必要ありませんので当面の生活費があれば十分です。3〜6ヶ月、収入がなくても生きていけるだけの資金を用意しておきましょう。(パソコンが壊れた場合に購入する資金もあるといいですね)

ただ、サラリーマンと違い毎月決まった収入があるわけではありません。資金がすくないとどうしても、「安い仕事を受ける」→「資金が増えない」→「安い仕事を受ける」のスパイラルにおちいりがちです。安い仕事を断れるぐらい余裕がある資金は事前に用意しておきたいですね。

運転資金が毎月順調に減っていくようでしたら、たぶんフリーランスは向いていないので再就職を考えましょう。

開業

ひとまず最寄りの税務署で「個人事業の会廃業等届出書」を出すだけで開業できます。個人的には「所得税の青色申告承認申請書」を合わせて提出して確定申告の際に青色申告ができるようにしておくのがオススメです。

参考:独立開業

営業

フリーランスになって最初にすることは、仕事を取って来ることです。わたしが最初にもらった仕事は、独立する前に務めていた会社からのお仕事でした。会社を辞める際にちゃんと筋を通しておくと色々と支援してもらえることもあります。

その後のお仕事はほとんどは、◯◯さんから紹介いただいた☓☓さんからお仕事をいただくという形がほとんどです。たまにWebサイト経由でいただいたりもしますが。

ポイントは2つ。

まずは◯◯さんと知り合わなければお仕事につながっていない点。独立当初はセミナーや懇親会などに出ては名刺を配りまくっていました。

つぎに、◯◯さんに自分ができることを知って貰わなければ☓☓さんを紹介してもらえません。独立後は毎日のようにblogを書いていました。自分のことを知っている人に自分ができることを伝えるツールとしてblogは凄く便利です。

MTのことをblogで書く→MTの仕事が増える
JavaScriptのことをblogで書く→JavaScriptの仕事が増える
スマホのことをblogで書く→スマホの仕事が増える

という具合に私の仕事の広がりはほとんどblogから始まっています。

名刺を渡しただけでは仕事にならないので注意してください。(たまに名刺交換のタイミングで仕事をもらえたりしますが)

今だとFacebookなどもありますので、自分のことを伝えやすくなっていますね。

見積もり

お仕事の話をいただいたら見積書を作成します。

基本的には作業工数を見積って作業単価を掛けて請求する人日計算が主流です。

たとえば作業に3日かかって1人日の単価を3万円とした場合次のように見積額をだします。

3日 * 3万円 = 9万円

これに消費税を追加した額を見積もりとして提出します。

さて、ここで作業単価をどうするかがが問題です。

個人的には初回のクライアントの場合、暇だったら安く忙しかったら高く設定するのが良いと思います。

たとえば、基本の単価を4万円と設定し、忙しい時はそのまま4万円で、暇な時は3万円で。
(安くする場合は初回なのでお試し料金です。などを伝えてもよいかもですね。)

2回目以降はお互いの関係ができているので、要望や戻し、変更が多いクライアントは作業工数を多めに見積もり、やりやすいクライアントは作業工数を少なめに見積もるなど調整をしていきましょう。

作業単価は定期的に見直しましょう。3万円で休みが無いくらい仕事が忙しいようでしたら4万円に、4万円で仕事が忙しいようでしたら5万円にといった具合に。

単価を変えることにより少しづつお仕事をくれるクライントも変わっていきます。

制作・納品

見積が通れば実作業です。

個人的には110%のクオリティというのを目標に作成を行っています。依頼いただいた内容+αを提供できたら、そのクライアントから今後もお仕事をいただきやすいです。

たとえば、ギャラリーなどを作成しなくてはいけない場合、依頼いただいたものとちょっとエフェクトを変えたものを提出し、どっちがいいですかとクライントに聞いてみたりします。

たまにいらないことするなと言われますが、大体の場合110%のクオリティの物が喜ばれます。

確定申告

そんなこんなで制作のお仕事をこなしていくと、翌年3月に確定申告があります。税理士さんにお願いしてもいいのですが、初年度ぐらい自分で行って、経費や請求などについて考えたほうがいいかもしれません。

参考:初めての確定申告

さっくりとでしたが、これからフリーランスになる人へ参考になれば幸いです。

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