初めての確定申告
確定申告を済ませてきました。10月に独立したので初めての確定申告になります。
確定申告は3月17日までですので、まだお済みでない方はお早めに。
確定申告について覚えたことを書いていきますが、フリーランス1年生の素人同然なので間違っていたらごめんなさい。
確定申告の種類
確定申告には様々な特典の付いた青色申告と、単に収支を報告する白色申告があります。
白色申告の場合、所得が300万円以下の場合は記帳義務が発生しないので所得を申告するだけで確定申告が終わります。
青色申告をする際には収支について記帳する義務があり、最大10万円の控除が付いてくる単式簿記(簡易簿記)での記帳と、最大65万円の控除が付いてくる複式簿記での記帳があります。
事業所得が300万円以上でしたら白色申告でも単式簿記(簡易簿記)での記帳の義務が発生します。
ですので、どうせ記帳するなら青色申告にして様々な控除を受けたほうがお得になります。
青色申告を行う際には、独立してから2ヶ月以内もしくわ申告する年の3/15までに青色申告承認申請書を税務署に提出して、青色申告の承認を受ける必要があります。
青色申告のメリット-控除-
まず、最高65万円の控除が受けられます。
税金の計算は、
所得 = (売り上げ-経費)
課税所得 = (所得-控除額)
で、この課税所得に対して税金が計算されます。
日本の税制は累進課税制をとっており所得が多けれ多いほど税率が上がっていきます。
課税所得 が
195万以下なら5%、195万~330万なら10%、330万~695万なら20%....
という具合に、ある一定額を超えた所得に対しては別の税率が適用されます。
(超えた額に対してのみ)
青色申告の控除額65万円がどれだけの価値かは所得により変わるのですが、
所得が395万以上なら13万もの税金が控除されます。
(他の控除などを考えると単純計算にはなりませんが)
青色申告のメリット-家事関連費-
自宅の家賃や電気・水道代・電話代などの家事関連費の一部を経費として計上できるようになります。
家事関連費は基本的に経費として認められませんが、青色申告をしている場合は、事業で使用している割合(按分率)を経費として計上できます。
青色申告のメリット-家族への給与-
家族への給与を必要経費として計上できます。
ただし、この場合、配偶者控除が受けられなくなりますので注意してください。
家族のいない私には無縁の特典です。
青色申告のメリット-特別減価償却-
パソコンなどの10万以上の設備などは資産として計上される為、その年の利用分しか経費として計上できませんが、20年の3/31までに購入した30万以下の設備はその年のうちに一括償却することができます。
私は独立してから購入したDELLのPCとMacを一括償却しました。
特別減価償却を利用する際には青色申告書の原価償却費の計算の備考欄に『措置法28の2』と記述してください。
私のように、まだ事業所得が少ないフリーランスは資産として計上したほうが翌年、翌々年も計上できる経費が増えてよいのですが、めんどくさいのでまとめて償却しました。
青色申告のメリット-賃貸引当金-
売掛金として計上しているのに、まだ入金されていないものなどは賃貸引当金として経費に計上できます。
12月に請求書を上げたものなどは入金されてないものが多いので、これで計上できる経費が増えます。
売掛金×5.5%を賃貸引当金の必要経費として計上できます。
青色申告のメリット-赤字-
赤字が出た場合、損失分を3年間繰り越したり、前年に繰り戻したりできるらしいです。
設備投資がほとんどないので使っていません、今後も使いたくない特典ですね。
いざ青色申告
ほぼソフトでやってしまった為あまり書くことがない(あまり理解もしてない)ですが、私の事例を紹介します。
いざ青色申告-ソフト-
いろんな方に聞いたところやよいの青色申告を利用されている方が多かったですね。
1万ぐらいとちょっと高価だったことと、ブログに書くネタとして面白みにかけるので別のソフトを利用しました。
フリーランスのための超簡単!初めての青色申告という書籍の付録で付いていたソフトを利用しました。
1300円で青色申告の様々なイロハが書かれており、ソフトまで付いてる書籍です。これは本当にお勧めです。
昨年度、書かれた書籍で本年度の税制改正には対応していませんが、ソフトは専用ページからのダウンロードで税制改正に対応したバージョンがダウンロードできます。
固定資産の特別減価償却や償却法が毎年改正されるので、申告ソフトは毎年出ているようです。
来年度もこの付録が対応してくれるとありがたいのですが。
いざ青色申告-入力-
通帳や領収書とにらめっこしながら入力していきます。
お金の流れだけでなく取引の流れを入力していきます。
最初は全く意味がわからなかったですが、入力していくうちに感覚を大分つかめるようになりました。感覚ですので説明はできません。
ソフトのサンプルを参考にしながら入力していってください。
あとはソフトの説明どおりに入力していくと青色申告書の完成です。
いざ青色申告-確定申告書等作成コーナー-
国税局のホームページの確定申告書等作成コーナーでソフトで作成した青色申告書を転載していきます。
当初、Firefoxで入力していたのですがFirefox(Vista)だと保存したデータの復元が出来ませんでした。IEで入力してください。
話題になったe-Taxも利用したかったのですが、税務署に行って色々質問したかったので今年度はe-Taxは使わず。
後は作成した申告書と取引先からいただいた源泉徴収書を持って税務署に行くだけ。
それでいいの?っていうぐらいの感じで簡単に終わります。
途中意味がわからずに挫折しそうになりましたが、税務署が近所にあるので何度か質問しに行きました。
税務署に質問に行くほうがググルよりはるかに早くて安心です。ググルと情報量の多さと基本知識のなさからどれが本当か判断が付かなかったので。
そんな感じの初めての確定申告でした。
参考にした書籍
フリーランスのための超簡単!初めての青色申告
自分でできる!青色申告
クリエイター独立ガイド
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました