[書評]Webユーザビリティ・デザイン-Web制作者が身につけておくべき新・100の法則

Webユーザビリティ・デザインインプレスから出版されている新・100の法則シリーズのユーザビリティ偏になります

ユーザビリティという言葉には難しそうなイメージが付いてまわるのですが、本書を読んだらわかるとおり、webサイトを製作する上で知っておきたい常識だと考えてもらいたい。

つまり、どうやったら使いやすいサイトになるかということ。

まず最初に『サイトの目的』であったり『ターゲットユーザー』についての解説があります。そこで、ユーザビリティの本質が語られているので、あとは他の法則で書かれているテクニックや考え方をいかにしてサイト作成に導入していくかということになります。

構造とレイアウトの法則

この章では、Webデザインとしての気配りが書かれています。

「ナビゲーションに例外を作らない」などのは理解していても、全体が見れなくなった場合に陥りがちな落とし穴ではないでしょうか。

ユーザーをWebサイトに引き込むための法則

検索エンジンからサイトに来たユーザーに対するLPO(ランディングページ最適化)などのについて書かれています。

「掲載したページを削除・移動・リネームしない」などは実践できていないサイトをよく見かけるので参考にしてもらいたいです。

引き込んだユーザーを迷わせないための法則

「HTMLページ以外へのリンクは事前に知らせる」や「印刷できて迷わない地図ページを作る」など、ぜひそうあって欲しいものから、「アイコンには意味をそえる」などなるほどと思わせるものまで幅広く取り扱っています。

登録したくなるフォームの法則

「単純な2択でもフォーム要素を使い分ける」が参考になりました。
yes、no、それぞれに意味があるものはradioボタンで、yesのみに意味があるものはcheckボックスで。
意識してなかったけど、今まで作ったフォームを見たら結構実践できてたので、感覚では理解していたようです。

他のは「工数との兼ね合いが・・」と言い訳したくなるのがいくつかあったけど。

ユーザーの視点・行動から分析する法則

製作後、作られたサイトをいかにユーズフルにしていくかについてGoogle Analyticsを使っての分析方法が解説されています。

FlashやAjaxなどのトレンドを取り入れる法則

先端技術=ユーザビリティが悪いと思われがちだが、それぞれの利点を生かせば、別の形でのユーザービリティが生まれてくるというお話。

感想

基本的なことが大半です。逆にいえば、基本的なことを知っているか知らないかで、サイトのユーザビリティが変わってくるのだなと考えさせられた一冊でした。

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