ブランド構築を実現するWebディレクション

先日imedioで行われたビジネス・アーキテクツ森田雄さんのセミナー「ブランド構築を実現するWebディレクション」に参加してきました。

内容は以下のような感じ。

bAの最近のサイト

森田雄さんがかかわったサイト

いきものみっけはbAでは珍しくお祭り状態での開発だったとのこと。

基礎知識

ウェブコミュニケーション


プロダクトの裏にはコーポレートの理念がある。
プロダクトを知りサイトを作ることは簡単だが、コーポレートの理念などを知り理解しなければ他のサイトとの差別化は図れない。

プロダクトだけでなくコーポレート、そして市場まですべてを知らなければいけない!

ウェブデザインの内訳

戦略→設計→表現→実装

ウェブサイトの振る舞い

ウェブサイトの目的を明確化しなくてはいけない。

メディアとして機能させたいのか、(販売)チャンネルとして強化したいのか、ツールとして提供したいのか。

これらは完全な形で共存することはできない。
(メディアサイトとして作成されたサイトで、販売チャンネルを強化するなど)

B to B企業とB to Cサイト

B to Cサイトは、ユーザーに対して日常生活とプロダクトを関連付ける形でイメージ付けを行えばよい。

B to B企業は、B to Cサイトとして作成する場合、プロダクトとユーザーの日常生活を関連付けにくい。

B to Bサイトはwebに予算をとりづらい。
ツールなどを提供できれば別。(オムロンスペックジェネレーター

B to Bサイトはwebだけで完結してはいけない。

西村あさひ法律事務所の場合

B to B企業。B to Cサイトはメディアとしての振る舞い。

西村ときわ法律事務所とあさひ法律事務所国際部門が統合して、国内最大の法律事務所「西村あさひ法律事務所」として誕生。

事務所統合にあわせたウェブサイトの作成。

プロジェクトデザインとはコスト計算、スケジュール計算、工数、すべてを設計すること。

ロゴ

「伝統」と「品格」をあらわす明朝系、カッパープレートを採用。フォントは独自に作成。

ロゴなどは細かい箇所を好みで決め始めると絶対決まらない。プロとして専門用語を駆使してクライアントに気持ちよく納得してもらおう。

ビジュアルアイデンティティー

キーカラーが各担当者の好みで全くまとまらない。グラデーションを利用したビジュアルアイデンティティーを提案。納得してもらう。

立体的な情報構造

一般的なツリー型ではなく立体的な情報構造を採用。閲覧者のニーズに合わせた文脈で広がっていくコンテンツになる。

MTで構築

パブリッシュの機能を持たせたかったのでMTを採用。LAN内にMTを設置しパブリッシュしてもらう。差分を表示もできる。

アクティブマトリックス

複雑に絡み合うコンテンツをTOPページではFlashを利用したアクティブマトリックスで表現

ファーストビュー

TOPページのファーストビュー時はトピックが収まる程度にキービジュアルを配置しておき。アクティブマトリックス時は拡大して操作性を確保。

フッタ位置、リンク下線

大人の事情で対応。

人員をどのようにアサインするのか

プロジェクトを成功させる人員
フィールドを成長させる人員
クライントの視点での人員

リスクマネージメント

基本的にはリスクはおこさない。

プロジェクトごとに目標利益率を設定。

目標利益率は会社のポートフェリオを埋めていくように設定。最悪0%でもよい。

感想

森田さんのセミナーは以前、Re:Creator's Kansai以来ですけど、非常におもしろかたです。

普段、私が携わっている案件と規模が違うと言ってしまえばそれまでですけど、規模が違うからこその、異なるやり方、考え方は非常に参考になります。

ビジュアルアイデンティティーなどはよいですね。これは利用できそうです。

6ヵ月後までスケジューリングするとかすごですよね。私の場合、1ヵ月後でも難しいのに。

そういえば、西村あさひ法律事務所を参考に作ったフッタ位置固定のjsライブラリ「footerFixed.js」とかもあるので興味がある方は使ってください。

その後

懇親会、2次会と非常に楽しいお話を聞かせてもらいました。
森田さんは2次会からが非常に面白いですね。延長は15分31$のようです。

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Re:Creator's Kansai Photos
Webクリエイターという肩書き

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