キーワード出現頻度に関する考察【SEO対策TIPS】
キーワード出現頻度解析をバージョンアップしたのでキーワード出現頻度について考察しようと思います。
キーワード出現頻度とは?
webページ内に占める総出現キーワードにおける特定のキーワードの出現回数の割合をキーワード出現頻度といいます。
キーワード出現頻度を計算するツールは、webページの総文章(HTMLファイルのこと)を形態素解析という技術を使って解析して、総出現キーワードを算出しています。
英語などはキーワードがスペース区切りで記述されている為、単純なのですが、日本語の場合、文法上のルールの他に複合名詞(名詞と名詞を組合して作られた名詞)を分割したり、同じ文字で異なる区切りを持つキーワードなどがあり、かなり複雑な処理になってきます。
(詳しくはWikipediaで)
形態素解析を行う際には『辞書』呼ばれるデータベースを元に、分割するキーワードを予想して、キーワードの分割を行うのですが、この辞書が異なる場合、総出現キーワード数などは異なる結果になります。
ツールごとに異なるキーワード出現頻度
公開されているいくつかのツールを比べてもらうと分かりやすいのですが、各ツールごとにより結果が全く異なります。
(似ているものは似ている辞書で処理を行っている為)
つまり、ツールごとに全キーワードの出現数もキーワード出現頻度も異なるわけです。
どのツール(形態素解析エンジン)で何%が最適か?という形でSEOをおこなわなければいけません。
検索エンジンの順位はキーワード出現頻度だけで決まるわけではない
検索エンジンの順位は数百(?)のアルゴリズムにより決定されます。
キーワードを追加するという行為一つにとっても、キーワード出現頻度だけでなく、キーワード突出度や、内包される要素にの違い、隣接するキーワード、更新頻度などさまざまな影響を検索エンジンに対して与えます。
たとえ4%のキーワード出現頻度を5%に変えて、順位が上がったからといって5%が最適なキーワード出現頻度と答えを出すのは軽率でしょう。
とくにキーワード出現頻度とキーワード出現回数は密接に関係しており、総文章により最適であろう割合は大きく変化します。
検索エンジンのアルゴリズム変化の影響を受けやすい
仮に、最適であろうキーワード出現頻度を保つことに成功したとしても、最近の検索エンジン(特にYST)のアルゴリズムはすぐに変化します。
(2-3ヶ月ごとに自然構文解析のアルゴリズムを大々的に変更してきてますよね)
厳格なキーワードチューニングにより、最適化したサイトはアルゴリズム変化の影響を受けやすく、キーワード・スタッフィング(キーワードの埋め込みすぎ)として減点の対象になりやすいです。
キーワードを取り除くことにより、減点は回避できるのですが、厳格なキーワードチューニングは結構手間がかかるので、また新アルゴリズムに合わせてチューニングするのは大変です。
(チューニング手法に関しては機会があればご説明します)
増やしすぎてもだめだし、増やさなくてもよいというわけでもない
ここが重要で、『キーワード出現頻度』を意識しなくて良いと言うわけではありません。
キーワードの埋め込みによる加点は、ある段階までは存在しますし、SEOとして有用な方法ではあります。
熟練されたSEO研究家の方は
『正しい(ちゃんとした)日本語で書くようにしましょう』
などとよく言われます。
無理なく詰め込んだキーワード数が、あたりさわりのないキーワード出現頻度といえるのを、経験上知っているからです。
まとめ
慣れるまではキーワード出現頻度解析などを使い、キーワード出現回数を見るというのは良いと思います。
いざ、解析してみると意外にキーワードが少なかったなどは良くあることです。
ただ、キーワード出現頻度は何%が最適か?というのは意外と大変なわりには報われない作業なのであまり意識しない方が良いかと。
関連サイト:SEO対策TIPS