フォントサイズはどうしましょう?

この業界で昔から議論される内容で、
『フォントの絶対指定にするか?相対指定にするか?』
というものがある。

■相対指定(relative size)とはfontタグのsize属性で指定するものとスタイルシート(css)のfont-sizeプロパティでem%で指定するものまたはキーワド(small,large..etc)で指定するものを指します。

■絶対指定(absolute size)とはスタイルシート(css)のfont-sizeプロパティでpxで指定するものを指します。

※ 正しい用法では、cmやinを絶対指定といい、pxはemと同様に相対指定です。また、%による指定は絶対とも相対とも言いません。
この議論の際に使われる場合の絶対指定とはIE6以下で文字のサイズを変更した際にフォントサイズが変更されない指定の仕方で、相対指定はそれ以外(サイズが変更されるもの)のことを指します。

相対指定のメリット

相対指定の場合IE6でブラウザから文字サイズを変更できます。文字が小さくて見にくいユーザーなどはブラウザの文字サイズの変更機能を使用して自分に最適なフォントサイズにしてWEBサイトを閲覧できます。

絶対指定する理由

ブラウザで文字サイズの変更できない為、自分の意図により近いデザインをユーザーに見せることができる。

WEBデザイナーとして

WEBデザイナーとはWEBという媒体を使って表現するデザイナーです。
絶対指定することによりWEBブラウザの持つ機能を削減することはデザイナーエゴではないかと思う。

WEBという媒体が未成熟なため
紙媒体と違いサイト製作者が訴求年齢を選定しづらい点問題だと思う。
(検索エンジンからWEBサイトに訪れる際に、ユーザーはそのWEBサイトが高齢向けか若者向けかわからない点)
訴求年齢を選定がしっかりできれば訴求対象に応じてフォントサイズの指定の仕方を変えれるかもしれない。

実は、
ここまで話してきた問題はIE6のみです。
IE6以外のモダンブラウザ[Netscape、Mozilla、Opera、Safari、Firefox]なんかでは文字サイズの指定が相対指定、絶対指定にかかわらずブラウザの機能で文字サイズを変更できます。
(またプレビュー版が出ているIE7もブラウザの機能で文字サイズを変更できるようになってます。)
デザインが崩れるという理由で文字サイズを絶対しているWEBサイトはIE6のみで閲覧可能ということです。
他のブラウザで見たら(文字サイズを変更したら)デザインが崩れるってことですよね。
それは悲しいですよね。

結論

結論としては、
相対指定にすべきである。
デザイナーのエゴをサイト利用者に押し付けるべきではない。

ここ最近は過剰なアクセシビリティが叫ばれています。
すごく身近な、あなたの両親と同じ世代に対してアクセスブルなサイトにしてみませんか?

小さな一歩から本当のアクセスビリティが始まると思いますよ。

追記(2003/2/23)

ここ最近はemで指定していても『制作者がfontサイズを指定するのはエゴ』と言われる始末。
過剰なアクセスビリティ意識にもどうかと思う。

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