jQueryにおける:first-childと:firstの違い
jQueryには「:first-child」というセレクタと「:first」というセレクタが存在しており、混同されがちですが異なる意味を持っております。
例えば、次のようなHTMLがあるとします。
<ul>
<li>list1-1</li>
<li>list1-2</li>
<li>list1-3</li>
<li>list1-4</li>
</ul>
<ul>
<li>list2-1</li>
<li>list2-2</li>
<li>list2-3</li>
<li>list2-4</li>
</ul>
:first-childで指定できるのは「<li>list1-1</li>」と「<li>list2-1</li>」です。
$("li:first-child").css("color","red");
一方:firstで指定できるのは「<li>list1-1</li>」のみです。
$("li:first").css("color","red");
:firstはセレクタで指定した要素のうち最初に登場した要素を指定できるのに対して、:first-childはセレクタで指定した要素のうち最初に登場した子要素を指定できます。
<dl>
<dt>list1-1</dt>
<dd>list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1list1-1</dd>
<dt>list1-2</dt>
<dd>list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2list1-2</dd>
</dl>
このようなHTMLでlist1-1のdd要素を指定したいと考えた場合、:first-childでは指定できません。
$("dd:first-childe").css("color","red");
これは、dl要素内の最初の子要素がdt要素でdd要素ではない為です。
こういった場合では:firstを利用することで指定できます。
$("dd:first").css("color","red");
:lastや:last-childでも同様の挙動をとります。
細かい違いではあるのですが、ついついははまってしまう原因になる箇所ですので注意が必要です。
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