理想論というよりは営業トークもしくは逃げ口上

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ネタ元:SEO業者が語る理想論の限界

最近、SEOの話題が盛んなのでどこかでクチを挟もうと思ってたのですが、河野さんのエントリーが一番面白かった。

河野さんは渡辺さんの考え方を理想論と切り捨てているが、私はそんなことはないと思う。

なぜかというと、理想論だけではビジネスが成立しないからである。

理想論を掲げ実行し、クライアントが満足するのであれば理想論を掲げるべきである。そうすることにより上質のクライアントを得ることができる。

言うなれば営業トークである。

ただ、理想論だけで検索エンジンの上位に食い込むことはできない。

ただ、この理想論にはもうひとつの側面があり、『逃げ口上』としても利用できる。

検索エンジンに上位に表示されない場合、コンテンツに責任転嫁ができる。

「コンテンツが悪いから上位にひょうじされない」と

ここらへんは誤解を招きそうなので、ちゃんと補足しておくと「SEOにはコンテンツが重要」と言ってるSEO業者の大半は「それなりのコンテンツ」なら上位に表示されるテクニックを持っている。

もっと言うと、「逃げ口上」をあらかじめ提示することにより、「それなりコンテンツ」すら持たないクライアントに対しても「コンテンツ制作」に対して予算を出させることができる。結果そのコンテンツを使って検索エンジンの上位に表示をすることができる。

だから件の理想論は「逃げ口上」よりか「営業トーク」としての側面のほうがはるかに大きい。

(ただ、ほんとに逃げ口上としてしか使わない業者がいるのも事実)

SEOでできることなんか、たかがしれている

ここらへんで話が大きく変わるのだけれども、「SEOにはコンテンツが重要」とSEO業者が言い出したのは、ここ1~2年だと思う。

そこには様々な側面があり、

1つに検索エンジンの精度の向上、これは驚くくらいに向上している。2~3年前だとtitleやh1にキーワードを詰め込んで、サイトのいたるところにstrong要素に包んだキーワードを配置、altにひたすらキーワードを突っ込めば、どんなサイトでも検索エンジンの上位に表示さすことは可能だった。もうそんな単純なやり方では検索エンジンは上位に表示してくれない。

次にWeb標準の浸透。今では当たり前のJavaScriptやCSSの外部化や適切な要素でのマークアップ。今では当たり前のことをほとんどのサイトで行っていなかった為、業者はそれを行うだけで検索エンジンの上位に表示をすることが可能だった。

リンク形態の変化。一昔前はリンクを取得するという行為は非常に敷居が高く、手間隙かけて行う必要があったが、今では非常に多くの媒体でサイトを露出することが容易になった。専門的な知識がなくても、特別な手法を知らなくても

今までSEO業者しか知らなかった(もしくは行わなかった)手法は、すでにありきたりの手法に変わってきている。

ほとんどのサイトが同じような対策を行った場合、どこで差別化を図るのか。

そこで「SEOにはコンテンツが重要」という提案が出てくる。

これは、「リンク形態の変化」にも大きく関係するのだけども、blogやsbmなどのCGMが発展してリンクされる敷居が非常に下がっている。

検索エンジンが重要視する要因のひとつに「リンクの増加度」と言うものが存在する。

「よいコンテンツ」をつくり、ソーシャルメディアから、時系列的にどんどんリンクされていくのは非常にポイントが高い。

システム的に、時系列的にリンクを増やしていくのは可能(実際やってる所も多い)だが、「スパムだ云々だ」の矢面に立たなくてはならないのでリスクは大きい。

システムを構築するよりかは、「よいコンテンツ」を作るほうがリスクは少ないし、なによりクライアントがSEOの先に求めている結果とマッチしやすい。

そんな感じで最近は「SEOにはコンテンツが重要」と言うSEO業者が増えてきている。(のだと思う)

Webサイトを作っているのは誰か

だいぶ長くなってるけど、ここら辺からが私の言いたい事。

私は「SEOにはコンテンツが重要」というSEO業者(もしくはそれに準じる人)の考えがあまり好きではない。

そう言う理由もわかっているし、そう言わなければいけない背景もわかっている。

もっと言うと、SEO業者にそんなことを言わせている「Webディレクター」や「Webプロデューサー」「プランナー」(要はwebサイトを企画してる人って言いたい)は恥ずかしくないのかなと思っている。

SEO業者からは「コンテンツが重要」という発言はよく聞くけど、実際にWebサイトを作ってる人からはそこらへんの話はあまり聞かない。(作業の効率化とかライフハックとかそいうのはよく聞くけどね)

挙句の果てには「SEOにはコンテンツが重要」と言い出すWEB製作者もいる。

そろそろ言いたい事がまとまらなくなって来たのでまとめに入ります。

まとめ

「SEOにはコンテンツが重要」ではない「Webサイトはコンテンツが重要」なんだ。

検索エンジンに上位に表示させるためにコンテンツに力を入れるなんて本末転倒もはなはだしいと思う。

結果としてSEOが付いてくるので、「卵が先か、鶏が先か」の問題だと思う。

ただ、Web制作の現場から「SEOにはコンテンツが重要」という発言を聞くと無性にさびしくなる。

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コメント

ありがとうございます。
「Webサイトはコンテンツが重要」はまさにそのとおりですね。Web屋と呼ばれる人たちからはSEOとかIAとか小難しい話ばっかり出てくるのですが、その前にとことん考えつくさないといけないコンテンツについては「それは俺たちの仕事じゃない」って感じがすごくします。とてももったいない。
ぼくは今のウェブサイトの大半はデータ(データベース)に過ぎないと思っていて、本当にコンテンツになっているものは少数です。その差は「編集」にあるとも思っていて、そういうところにきちんと踏み込める人たちが増えればいいなと思います。どこかでお話できるといいですね!

投稿者:河野 | 2007年11月14日 10:48

>河野さん

コメントありがとうございます。

私も「どう作るか」の前に「何を作るか」をどんどん考えていかないといけないと思っています。
ただ、「Webサイトはコンテンツが重要」という自分の意見に関しても、まだ中身に触れていない軽い意見だと思っています。

が、自分の中で、また周りで「中身」について議論するきっかけになればと思い、発言しているところです。

ぜひ、機会がありましたらゆっくりお話してください。よろしくお願いいたします。

投稿者:西畑一馬 | 2007年11月16日 19:52
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