スマホサイト案件の見積もりについて

Android案件の見積り」や「スマホ案件の見積もりについて」を受けて、アプリではなくHTML+CSSでつくるスマホサイト制作の見積もりではまりやすいポイントをまとめています。

HTML+CSS構築ではPCの0.7倍くらいの単価

スマホサイトはPCより小さいのでHTML+CSSの構築コストも安くみます。ただ、CSS3で作ったほうが良いところで画象の切り出しより手間がかかることもあります。ならすとページ単価はPCの0.7倍くらいの感じじゃないでしょうか?

検証コストは増大

対応端末が多く検証コストはPCと比較して増大します。iPhone3G、iPhone3GS、iPhone4、iPhone4Sの中から2端末ぐらい(iOS4.x系とiOS5系)。Android2.2、Android2.3から売れてる端末で2端末ぐらい検証するのがよいでしょう。(場合によってはAndroid2.1も)

Android OSはオープンソースの為、各メーカによって手を加えられていることもあり端末に依存した不具合なども存在し、Android2.2のGALAXY Sではちゃんと表示されたのにAndroid2.2のHTC Desireで表示がおこしくなるというケースもあります。検証端末以外ので不具合が発生した場合どうするかなども事前に決めておくとよいでしょう(検証端末以外で不具合が発生した場合は端末購入費+対応費を別途ご請求など)。

あらかじめ、多くの端末での検証を求められる場合はスマホをレンタルできるテストセンターを利用するのもよいでしょう。(検証時間と端末数を見積に含めておく)

JavaScriptが鬼門

スマホサイトではアプリのような挙動が求められることが多く、PCサイトと比較してJavaScriptで色々と頑張らなくてはいけないことが多いです。よく求められるものでトラブルが多いのは次の3つ。

固定配置は「iScroll」を利用する方法が固いですが、Android端末で極稀に「touchmoveイベントをロストするバグ」がある為、完璧な動作とは言えません。CSSのposition:fixedもいけてません(スマートフォンとposition:fixedのバグ)。フリックギャラリーも同様にtouchmoveイベントでバグがある端末が多いので完璧に実装することができません。

レイヤード処理ではAndroidでレイヤー下のリンクに反応してしまうバグがあります。レイヤー下のリンクをJavaScriptで無効化しておけばいいのですが、レイヤーの境界にあるリンクをどうするかなど事前に決めておく必要があります。

これらを見積る場合は事前にしっかりと説明をした上で、余裕のある見積もりにするのがよいでしょう。(事前に説明をしても、思ってたのと違うから変更してがよく発生します)

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